白根ポーク生産と土づくり協定の試み
小林 正  白根市大字西笠巻新田 


 
1.経営概況
 (1)家族人員及び労働力の構成
  ア家族数    6人
  イ農業従事者数 1人
  ウ常雇     1人
区分 年齢 労働力 農業従事の程度 家畜飼養割合 飼養経験年数 主な担当部門
本人 50 1.0 100% 100% 31 養豚
常雇 32 1.0 100 100 16 養豚

 (2)経営地
区分   合計
委託   普通 転換畑
面積 150   150 16 4 20   170a

 (3)豚飼養規模
  1繁殖豚
期首 導入 育成より 販売 廃用 へい死 期末 延頭数 規模
85 0 32 0 32 5 80 29,312 80.3
6 0 2 0 2 0 6 2,078 5.7
91 0 34 0 34 5 86 31,390 86.0
  2育成豚
期首 導入 自家より 種豚へ 廃用 へい死 期末 延頭数 規模
4 0 36 32 5 0 3 903 2.47
0 2 0 2 0 0 0 50 0.14
4 2 36 34 5 0 3 953 2.61
  3肉豚
期首 導入 自家産 出荷 育成へ へい死 出荷事故 子豚販売 期末 延頭数 規模
903 0 1,688 1,664 36 146 0 0 745 305,010 835.6
  4建物施設・機械
区分 数量 型式・大きさ












分娩舎 201.6m2 木造・ストレート22.4m×9m
子豚育成舎 203.4m2 木造・ストレート22.4m×9m
種豚舎 291.6m2 木造・ストレート32.4m×9m
肉豚舎
(増築)
113.4m2 木造・ストレート12.6m×9m
肉豚舎 552.4m2 鉄骨・トタン43.4m×12.7m
堆肥舎 61m2 鉄骨・トタン6.3m×5.4m
木造・トタン3.6m×7.5m
浄化槽 2m2 クミアイ 350頭用
クミアイ1,800頭用
ヌカ小屋 16.5m2 木造・トタン3.6m×4.6m
管理室 26m2 木造・ストレート6.3m×4.1m




飼料タンク 8 2t4基・5t2基・3t2基
自動給餌システム 2 スクリュー式
送風装置 11 φ80cm
パソコン 1 NEC・PC98
洗浄機 1 ケルヒャーHD890S
豚衡機 1 デジトン150kg用
トラック 1 1.5t

2.経営の推移
経営全体 畜産部門 飼養頭数
S43年
本人農業高校卒業
水田2ha、肥育豚80頭飼育












S51年

笠巻養豚団地造成に参加
(宅地内養豚から養豚団地に移転)水田1.7ha
S59年
繁殖経営から一貫経営に形態を変更する
肥育豚舎の新築
S61年 水田1.5haを委託
H8年
畜舎改造して肥育舎を増築する
S43年 宅地内で肥育豚80頭飼育
S45年

種豚(♀)10頭の一貫経営、
肥育豚200頭飼育
S47年

種豚(♀)18頭の一貫経営

S48年

種豚(♀)25頭の繁殖経営とする
くみあい浄化槽設置
S51年
種豚(♀)90頭の繁殖経営に規模拡大
S59年


種豚(♀)85頭の一貫経営と子豚販売
(年間:子豚200頭販売)


H8年
種豚(♀)80頭の一貫経営
肉豚 80頭
種豚(♀)10頭
肉豚200頭
種豚(♀)18頭
肉豚150頭
種豚(♀)25頭

種豚(♀)90頭
種豚(♀)85頭


種豚(♀)80頭



3.経営実績
 (1)飼養管理成績
区分 単位 H11.1.1〜12.31 指標
















































種 雄 豚 1頭 当 り 種 雌 豚 頭 数 14.1
種 豚 (♀) 更 新 率 % 46.1 40
種 豚 (♀) 平 均 産 歴 3.6 -


1腹 当 り 分 娩 頭 数 11.7 -
〃 死 産 頭 数 1.4 -
〃 哺 乳 開 始 頭 数 10.3 10.9以上
流 産 ・ 早 産 等 発 生 率 % 2.2 0


1腹 当 り 離 乳 頭 数 9.2 9.5以上
平 均 哺 乳 日 数 23.5 24
子 豚 1頭 当 り 離 乳 時 体 重 kg 6.0 6以上
離 乳 時 育 成 率 % 89.3 90以上



離 乳 〜 受 胎 平 均 日 数 21.5 12
分 娩 間 隔 159.0 150
年 間 回 転 2.30 2.43
年 間 換 算 離 乳 子 豚 頭 数 21.2 23以上
飼料 種豚1頭当り年間換算給与量 kg 1,281 1,050
















肉 豚 飼 養 規 模 835.6 -
種 豚 (♀) 1頭 当 り 肉 豚 出 荷 頭 数 20.7 23.0


肥 育 開 始 時 体 重 kg 6.0 6以上
出 荷 体 重 kg 116.5 115
増 体 重 kg 110.5 109
肥 育 期 間 181.4 161
1日 当 り 増 体 量 g 609 650以上
事故 期 間 平 均 事 故 率 % 7.9 3.0以内
密度 肥 育 豚 1頭 当 り 飼 育 面 積 m2 0.596 0.7

枝 肉 重 量 kg 75.8 75
枝 肉 1kg 当 り 販 売 単 価 420.52 -
上 物 率 % 41.3 60以上
総 出 荷 枝 肉 1kg 当 格 落 ち 金 額 19.37 17以内
飼料 飼 料 要 求 率 - 2.64 2.80

 (2)月別分別頭数の推移
項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計
分娩頭数 148 201 203 230 150 164 204 163 165 179 156 148 2,111
分娩腹数 13 16 15 20 13 15 16 15 18 15 13 12 181
1腹当り分娩数 11.4 12.6 13.5 11.5 11.5 10.9 12.8 10.9 9.2 11.9 12.0 12.3 11.7
チェックリスト                    
 分娩頭数11.0頭未満:▲

 (3)月別離乳頭数の推移
項目 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計
離乳頭数 137 127 138 171 163 154 174 84 166 85 144 145 1,688
離乳腹数 15 14 14 18 16 17 20 10 21 11 14 14 184
1腹当り離乳数 9.1 9.1 9.9 9.5 10.2 9.1 8.7 8.4 7.9 7.7 10.3 10.4 9.2
チェックリスト                  
 離乳頭数9.0頭未満:▲

 (4)離乳から受胎までの延日数区分
区分 日数 10日以内 11日〜30日 31日〜50日 51日〜100日 101日以上
腹数 137 14 9 12 14 186腹
割合 73.7 7.5 4.8 6.5 7.5 100%
81.2 18.8

 (5)離乳から受胎までの延日数区分
区  分 腹 数 延 日 数 平 均
30 日 以 内
31 日 以 上
151
35
941
3,052
6.2
87.2
186 3,993 21.5

 (6)種豚飼料給与状況
種豚給与量 育成豚給与量 差引種豚給与量 1日1頭当り 種豚1頭当り年間換算給与量
103,800kg 800kg 103,000kg 3.51kg 1,281kg



 (7)肉豚飼養規模と肉豚事故体重別区分

飼養規模 1頭当り面積 体     重     区     分
離乳〜30kg 31kg〜50kg 51kg〜100kg 101kg以上
835.6 0.596m2 97 13 26 0 146頭
66.4 8.9 24.7 0 100%

 (8)肉豚増体状況
区分 頭数 導入時体重 出荷体重 増体量 肥育日数 1日当り増体量
810 6.0 116.5 110.5 181.4 609
4,860 94,374 89,514 146,923
導入30kg時換算推定D.G 30 116.5 86.5 128.1 675

 (9)肉豚出荷頭数と格落ち金額
区分 出荷頭数 枝肉重量 販売額 格落ち金額
頭数 比率 金額 比率
1期
(1-3月)
431 26.0% 76.3 29,655 24.1% 18.30
32,889 12,781,450 601,918
2期
(4〜6月)
439 26.4 75.5 34,768 28.8 18.51
33,161.5 15,263,218 613,882
3期
(7〜9月)
366 22.0 72.9 37,253 25.8 15.83
26,691.5 13,634,716 422,593
4期
(10〜12月)
425 25.6 78.0 26,513 21.3 24.15
33,167.5 11,268,086 800,965
1,661 100.0 75.8 31,877 100.0 19.37
125,909.5 52,947,470 2,439,358

 (10)格落ち理由










肉付 脂肪の
付着
脂肪の付着
肉のきめ
肉の色沢
脂肪
の質
枝肉
重量
その他



























































685 976 167 22 2 11 242 72 27 164 19 7 237 1 - - 5 976頭
上物率
41.3%
17.1 2.3 0.2 1.1 24.8 7.4 2.7 16.8 1.9 0.7 24.3 0.1 - - 0.6 100%
17.1 3.6 34.9 18.7 0.7 24.4 0.6

 (11)格付状況
区分 単位 等外 合計
頭数 685 756 181 39 1,661
割合 % 41.3 45.4 10.9 2.3 100.0

 (12)飼料給与状況(肥育部門)
区分 単位 授乳期用 子豚前期 子豚後期 肥育前期 肥育後期
期間給与量 kg 1,000 5,000 54,132 160,913 271,000 492,045
構成比率 % 0.2 1.0 11.0 32.7 55.1 100.0

 (13)生産原価
区  分 単位 H11.1〜12.31 備考







離  乳  時 子豚1頭当り生産原価 6,035  
〃総原価 5,213  
生 産 原 価 出荷1頭当り 24,530  
出荷枝肉1kg当り 324  
総  原  価 出荷1頭当り 26,780  
出荷枝肉1kg当り 353  
自家労賃控除後総原価 出荷1頭当り 24,719  
出荷枝肉1kg当り 326  

4. 今後の方針
  (1)農業全体
白根市は「農産物のブランド化はあしもとから」の合い言葉で、土づくり協定の耕畜連携システム体制を整えている。
 特に西笠巻養豚団地は県内でも大型養豚場の一つであり、堆肥の供給基地的性格をおびている。
 管内の果樹農家や切花農家では堆きゅう肥を利用したいと希望する農家も多くこれらとの結びつきを促進させ、計画的土づくりや高品質農産物の安定供給と商品のブランド化を支える体制づくりの一環として期待している。
  (2)養豚部門
白根ポーク生産に力点をおいて地域銘柄の確立に努めている。特に肉質や安全性、おいしさをPRしながら普及宣伝に努める考えでいる。
 

(3)畜産環境保全
「笠巻養豚団地組合」は平成6年に団地組合を母体に、耕種農家を加えた10戸で「笠巻ユウキセンター」を設立し、環境対策の充実及び良質豚ふん堆肥生産を行っている。
 製品はJA白根市を窓口に販売を行っており、大口需要については、ダンプ・トラックによるバラ売りも行っている。
 特に、個人施設での堆肥処理が困難になっていたものが施設利用により良質堆肥生産につながり環境保全に役だっている。






 


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